車両保険を使う前に確認したい等級ダウンの仕組み
自動車保険2026年9月8日

車両保険で修理費をまかなえるとわかっていても、保険を使うと等級が下がり、翌年以降の保険料が上がることがあります。修理費用と保険料の増加分、どちらが得かを比べるために、使う前に確認しておきたい仕組みを整理します。
等級ダウンの仕組み
任意保険には契約者ごとに等級区分があり、事故で保険を使うと、その等級が下がって翌年以降の割引率が下がります。逆に1年間無事故で過ごすと等級が上がり、割引率も良くなっていきます。何等級から始まり、いつ更新されるかは契約内容によって異なります。
事故の種類による下がり方の違い
事故は大きく3つに分類されます。相手のいる事故など多くの物損・人身事故は「3等級ダウン事故」として扱われ、盗難や台風・落書きといった自分に過失のない一部の事故は「1等級ダウン事故」、もらい事故など契約者に責任のないケースは「ノーカウント事故」として等級に影響しないことがあります。どの区分に当たるかは保険会社の判断によります。
事故有係数適用期間とは
等級が下がったあとの一定期間は「事故有」の係数が適用され、同じ等級でも無事故で下がった場合より保険料が高く計算されます。この期間は事故の種類(3等級ダウンか1等級ダウンか)によって長さが変わります。翌年1回分の保険料だけでなく、この期間全体での増加分を見て判断する必要があります。
保険を使うかどうかの判断ポイント
- 修理費用の見積もり額
- 等級ダウンと事故有係数適用期間による、数年分の保険料増加の見込み額
- 契約についている免責金額(自己負担額)
修理費が免責金額に近い、あるいは数年分の保険料増加のほうが高くつく場合は、保険を使わず自費で修理したほうが結果的に安く済むこともあります。
保険会社に確認しておきたいこと
「今回の事故が何等級ダウンに該当するか」「事故有係数適用期間は何年になるか」「同居家族の等級を引き継ぐ契約への影響があるか」は、保険を使う前に必ず確認しておきたい項目です。
よくある勘違い
「車両保険を使えば自己負担ゼロだから常に得」と思われがちですが、免責金額の設定によっては自己負担が発生しますし、等級ダウンによる保険料増加が修理費を上回ることもあります。使う・使わないは金額を比較してから決めるものです。
まとめ
車両保険を使うと等級が下がり、事故有係数適用期間の間は保険料が上がった状態が続きます。修理費と保険料増加の見込み額を保険会社に確認したうえで、使うかどうかを判断しましょう。





