ガソリン価格の内訳と暫定税率の廃止で変わったこと
税金・維持費2026年10月21日

ガソリンの暫定税率が廃止されたと聞いたのに、給油のたびに実感がわかない。そう感じている人は少なくないはずです。ガソリン代のうち、どれが税金で、何が廃止され、どうして価格に反映されて見えにくいのかを、順番に整理します。
1リットルの中身
ガソリンの価格は、原油からつくられた燃料そのものの値段に、いくつかの税金が積み上がってできています。柱になるのは揮発油税と地方揮発油税で、合わせて1リットルあたり28.7円。これに石油石炭税と地球温暖化対策税が加わります。これらは原油価格が上がっても下がっても金額が変わらない、定額の部分です。つまり店頭価格の上下は、税金ではなく燃料そのものの値段と為替によって動いています。
廃止されたのはどの部分か
長く上乗せされてきた、いわゆる暫定税率(当分の間税率)は、ガソリンでは1リットルあたり25.1円で、2025年12月31日に廃止されました。本来の税率に上乗せされていた分がなくなった、という形です。制度としてはここで完全に終わっており、期限付きで止めているわけではありません。
軽油は時期が違った
軽油にも同じように上乗せがありました。こちらは1リットルあたり17.1円で、廃止は2026年4月1日と、ガソリンより3か月遅い時期に設定されました。軽油引取税は地方の税金であるため、自治体の会計年度の区切りに合わせたという事情があります。ディーゼル車に乗っている人は、ガソリンの報道を見て「うちも下がったはず」と考えると時期がずれるので注意してください。
安くなった実感が出にくい理由
- 原油価格そのものが上がると、減税分が相殺される
- 為替が円安に動くと、輸入コストが上がる
- 補助金の増減でも店頭価格は動く
- スタンドごとの仕入れ時期の差で反映に時間差が出る
実際、廃止のあとに原油価格の高騰が重なり、店頭価格としては下がった分が見えにくい状況が続きました。税金が減っても、他の要素が同時に動けば合計の価格は変わらないことがある、ということです。
税金に消費税がかかる仕組み
ガソリンは、税金を含んだ金額に対して消費税が計算されます。二重に課税されているのではないかという指摘は以前からあり、国はガソリン税を納めているのは元売り業者であり、価格に含まれた商品代金の一部にあたるため二重課税ではないという考え方を示しています。納得しにくい部分ですが、現在の扱いはこの考え方に沿っています。
まとめ
ガソリン価格のうち定額でかかる税金は決まっており、上乗せ分はガソリンが2025年末、軽油が2026年春に廃止されました。それでも店頭価格が下がって見えないのは、原油価格や為替、補助金が同時に動いているためです。価格の変動を追うより、税金の部分は固定だと押さえておくと、値動きの理由が分かりやすくなります。





