人身傷害保険と搭乗者傷害保険は何が違うのか
自動車保険2026年9月4日

任意保険の証券を見ると、人身傷害と搭乗者傷害という似た名前の補償が並んでいます。どちらも自分や同乗者の怪我に備えるものですが、支払われ方が大きく違います。違いを知らないまま片方を外すと、必要な場面で足りなくなることがあります。契約を見直す前に押さえておきましょう。
支払われ方が違う
人身傷害は、実際にかかった治療費や休業損害を計算して、その金額が支払われます。一方の搭乗者傷害は、怪我の部位や入通院の日数に応じて、あらかじめ決められた金額が支払われます。前者は実費に応じた補償、後者は定額の見舞金に近い性格です。名前が似ているせいで同じものだと思われがちですが、役割は別々です。
人身傷害の特徴
- 実際の損害額に応じて支払われる
- 過失割合にかかわらず、自分の契約から受け取れる
- 相手との示談を待たずに支払いを受けられる
- 治療が長引いた場合も実費に応じて対応できる
- 契約により、契約車以外での事故も対象になる
搭乗者傷害の特徴
- 入通院の日数や部位に応じた定額
- 金額が決まっているため支払いが早い
- 人身傷害とは別に、重ねて受け取れる
- 治療が長引いても金額は増えない
- 単独では十分な備えになりにくい
両方に入る意味
この2つは重複しません。人身傷害で実損を賄い、搭乗者傷害を上乗せとして受け取る形になります。事故直後は治療費の立て替えが発生することもあり、支払いの早い搭乗者傷害が当面の負担を軽くしてくれます。示談が長引く事故ほど、この差が効いてきます。
削るならどちらか
保険料を抑えたい場合、先に検討されるのは搭乗者傷害のほうです。人身傷害は実損を賄う中心的な補償で、これを外すと自分の過失分が自己負担になります。相手が無保険だった場合にも効いてくるため、優先度は人身傷害が上です。同乗者を乗せる機会が多い人ほど、この補償の意味は大きくなります。
確認しておきたいこと
証券やアプリで、人身傷害の補償金額と、契約車以外での事故が対象かを見ておいてください。家族が他の車を運転する機会が多い場合は、この範囲の違いが効いてきます。搭乗者傷害の有無と金額もあわせて確認しましょう。同居の家族が対象に含まれるかも、契約によって差が出る部分です。
まとめ
人身傷害は実損に応じた補償、搭乗者傷害は定額の上乗せです。両方受け取れるため、削るなら搭乗者傷害から検討します。人身傷害は過失にかかわらず自分の契約から支払われる点が大きな違いです。
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