購入・売却の記事一覧

試乗の短い時間で確かめておきたいこと
試乗できるのは10分か15分、コースも店の周りだけ。短い時間で何を見ればよいのか迷うと、座って終わってしまいます。限られた時間で確かめられることを、順番に整理します。 走り出す前に座って見る エンジンをかける前に、運転席で姿勢を作ります。 シートを合わせた状態で、ハンドルとペダルの位置に無理がないか が最初の関門です。視界の高さ、ピラーで見えなくなる範囲、メーターの見やすさもここで分かります。乗り降りのしやすさは、実際に何度か出入りしてみてください。 発進と低速で分かること 駐車場から出る場面は、実は情報が多い時間です。ハンドルを大きく切った時の重さ、車体の角の見当のつけやすさ、アクセルを少…

車を買う時の諸費用の内訳と削れる項目
見積書をもらったら、車両の値段より合計がずいぶん高い。車を買う時には、車両価格のほかに税金や保険、手続きの費用がかかります。何が必ずかかる費用で、どこに店ごとの差が出るのかを整理します。 必ずかかるものと、店で差が出るもの 諸費用は大きく2つに分かれます。 税金や保険料のように、どこで買っても同じ金額のもの と、手続きの代行料や納車の費用のように、店が決めているものです。前者は削れませんが、後者は内容と金額を確かめる価値があります。まずこの線引きを頭に置いて見積書を見てください。 どこで買っても同じもの 次の費用は制度で決まっているため、交渉の対象になりません。金額の根拠を聞けば説明してもら…

査定で響く傷と響かない傷
売る前に傷を直しておくべきか、そのまま出すべきか。修理にかけた費用がそのまま査定額に返ってくるとは限りません。どの傷が金額に響いて、どれが響かないのかを整理します。 基準は「次に売る時に直す必要があるか」 査定をする側は、その車を次に売るまでにいくらかかるかを見ています。 そのまま並べられる状態なら減点は小さく、手を入れないと売れない状態なら大きく引かれます 。自分から見て目立つかどうかではなく、直す費用がかかるかどうかが基準だと考えてください。小さくても目立つ場所の傷と、大きくても見えない場所の傷では、扱いが逆になることもあります。 大きく響くもの 次のような状態は、直すのに費用がかかるた…

納車の日に確認しておきたいこと
納車の日は、説明を聞いて書類にサインをして、あっという間に終わります。あとから気づいた傷や、聞きそびれた使い方で困らないよう、その場で見ておきたいことを整理します。 車体は明るいところで見る 引き渡しの前に、屋外の明るい場所で車体をぐるりと見てください。 受け取ったあとに見つけた傷は、いつ付いたかの証明が難しくなります 。ボディの面を斜めから見る、ホイールの縁を見る、ガラスに飛び石の跡がないか見る。この3点だけでも、気づける傷はかなり変わります。気になる点はその場で伝えます。 書類が揃っているか その場でしか受け取れないものもあります。次の書類と鍵は、帰る前に手元にあるか確かめてください。…

中古車は年式と走行距離のどちらを優先するか
同じ予算で、新しくて距離を走った車と、古いけれど距離の少ない車が並んでいる。どちらを選ぶべきかは、車のどこが年数で傷み、どこが距離で減るのかを分けて考えると判断しやすくなります。 年数で傷むものと距離で減るもの ゴムや樹脂の部品は、走らなくても年数で硬くなり、ひび割れていきます。ホース類、各所のパッキン、タイヤやブッシュがこれにあたります。一方で、エンジンやミッションの内部、ブレーキやクラッチは走った分だけ減ります。 年式が古い車は前者、距離が多い車は後者を見る のが基本の考え方です。 目安になる年間の走行距離 一般には、年に1万キロ前後が平均的とされています。年式から計算した距離と、実際の…

中古車の保証はどこまで直してもらえるのか
中古車を買うときに「保証付き」と書かれていても、何がどこまで直してもらえるかは店や車によって違います。買ってから範囲の違いに気づくと、修理代の負担で困ることになります。契約前に見ておきたい点を整理します。 保証には種類がある 中古車に付く保証は、大きく分けて メーカーの新車保証を引き継ぐもの と、 販売店が独自に付けるもの があります。前者は新車のときの残り期間を使うもの、後者は店が自前で提供するものです。名前が似ていても中身は別なので、どちらの話をしているのかを最初にはっきりさせてください。 メーカー保証は引き継げる 国産メーカーの新車保証は、おおむね3年6万キロの一般保証と、5年10万キ…

個人売買で車を譲る時の手続きと危ないところ
知人に車を譲る、ネットで見つけた相手に売る。個人どうしの売買は費用を抑えられますが、間に入る業者がいないぶん、手続きの抜けがそのまま自分の負担になります。押さえておきたい点をまとめます。 名義が変わるまで責任は残る 車を渡しても、名義変更が終わっていなければ、書類の上の所有者は自分のままです。その状態で相手が事故を起こしたり、駐車違反を重ねたりすると、 連絡が来るのは名義人である自分 です。翌年度の自動車税の納税通知書も届きます。渡す前に、いつまでに名義変更を済ませるかを決めておいてください。 用意する書類 車検証 譲渡証明書と委任状(実印を押したもの) 印鑑登録証明書(発行から3か月以内の…

残価設定ローンで返す時に請求されることがある費用
残価設定ローンは、契約の終わりに車を返すか、乗り換えるか、残りを払って買い取るかを選びます。このうち返す場合に、思っていなかった費用を求められることがあります。どこで差が出るのかを整理します。 終わり方は3つある 契約の満了時には、車を返す、同じ販売店で次の車に乗り換える、残った金額を支払って自分のものにする、の3つから選びます。 追加の費用が問題になるのは、返す場合と乗り換える場合 です。買い取ってしまえば、車の状態を査定される場面はありません。 走行距離の超過 この種の契約には、月あたりや年あたりの走行距離の上限が定められています。年間1万キロといった形です。超えた分は、1キロあたりいく…

車の購入契約はクーリングオフできるか
契約書にサインしたあとで気が変わった、他店のほうが条件が良かったと分かった。そんな時に「クーリングオフで解約できるはず」と思う方もいますが、自動車の購入契約は基本的にクーリングオフの対象になりません。何ができて何ができないのかを整理します。 クーリングオフは基本的にできない クーリングオフは、特定商取引法にもとづき、訪問販売や電話勧誘販売など不意打ち的な勧誘から消費者を守るための制度です。自動車の販売は、新車・中古車を問わず、購入した場所が店舗か自宅かにかかわらず、この制度の対象になっていません。契約書にサインした時点で、法律上は解約する権利を失っている、という前提で考える必要があります。…

下取りと買取、査定額に差が出る理由と高く売るための確認点
新しい車を買うディーラーにそのまま下取りに出すか、買取専門店に売るかで、同じ車でも査定額が大きく変わることがあります。仕組みの違いを知っておくと、査定額を比べるときに何を確認すればいいかが見えてきます。 下取りと買取の仕組みの違い 下取りは、 新車の購入価格から今の車の分を差し引く形 で処理されるため、値引き交渉と査定額が一体になりやすく、車単体の価値が見えにくいのが特徴です。買取は、中古車市場での再販価値をそのまま査定額として提示するため、複数社に依頼して比較しやすくなっています。 査定額に差が出る理由 下取りは1社の担当者としか話が進まないため、相場より低い金額で決まっていても気づきにく…