ブレーキから異音がする原因と対処法
ブレーキ2026年8月6日

走行中や停車直前に、ブレーキから「キーキー」「キーッ」といった音や、「ゴーッ」「ガリガリ」という重い音がすることがあります。異音の種類によって原因も緊急度も大きく異なるため、放置してよいものと、すぐに点検が必要なものを見分けることが大切です。
AIが原因候補と緊急度を回答します
ブレーキの不調を相談する →ブレーキの仕組みをかんたんに
多くの乗用車では、タイヤと一緒に回転する円盤状の「ディスクローター」を、両側から「ブレーキパッド」という摩擦材で挟み込むことで車を減速させています。パッドは使うたびに少しずつ摩耗する消耗品で、走行距離や運転の仕方によって減り方が変わります。異音の多くは、この摩耗や、ローター表面の状態変化によって起こります。
よくある原因
- ブレーキパッドの摩耗:最も多い原因です。パッドが減ってくると、金属製の「摩耗インジケーター」がディスクに軽く触れて、意図的に高い「キーキー」音を鳴らす仕組みになっています。これは「そろそろ交換時期」というサインです。
- 雨天・洗車後の一時的なサビ:ディスクローターの表面に薄いサビが浮くと、走り始めに「キュッ」という音が出ることがあります。数回のブレーキ操作で摩擦により削れて消えることが多く、この場合は緊急性は低めです。
- 小石や異物の噛み込み:ブレーキキャリパーとディスクの間に小石や砂利が挟まると、金属質の「シャリシャリ」という音が続くことがあります。
- ディスクローターの歪み・偏摩耗:長期間の使用や急激な温度変化により、ディスクが歪むことがあります。ブレーキを踏んだ時に音とあわせて振動を感じる場合は、この可能性があります。
- 取り付け部品のガタつき:パッドを固定する金具やスプリングが緩んでいると、ブレーキ操作のたびにカタカタと異音がすることがあります。
交換の目安
ブレーキパッドの寿命は車種や運転の仕方によって差がありますが、一般的な乗用車ではおおよそ3万〜5万キロ、街乗り中心で頻繁にブレーキを踏む使い方ではもう少し早いタイミングが目安とされています。年数だけでなく、坂道の多い地域での走行や、荷物を多く積む機会が多い場合は摩耗が早まる傾向があります。定期点検の際にパッドの残量もあわせて確認してもらうと安心です。
当てはまる症状はありましたか?
ブレーキの不調を相談する →放置すると危険なサイン
「ゴーッ」「ガリガリ」という金属同士がこすれるような重い音がする場合は要注意です。これはブレーキパッドが完全にすり減り、金属の台座がディスクに直接接触している状態である可能性があります。この状態を放置すると、ディスクローター自体を傷つけて修理費用が大きく膨らむだけでなく、制動距離が伸びて非常に危険です。この音がした場合は、走行を控えてできるだけ早く整備工場での点検を受けてください。
また、ブレーキを踏んだときに車体やハンドルが左右に引っ張られる感覚がある場合も、片側のブレーキだけが正常に効いていない可能性があり、安全に直結するため早めの点検をおすすめします。
自分でできる確認・対処
タイヤの隙間からブレーキパッドの残量を目視で確認できる車種もあります。パッドの厚みが数ミリ程度まで減っている場合は、音が気にならなくても交換時期が近いサインです。雨上がりや洗車直後だけ音がして、その後すぐに消える場合は、一時的なサビによるものである可能性が高く、経過を見ても大きな問題にはならないことが多いです。
ただし、ブレーキは車の中でも特に安全に直結する部品です。「たぶん大丈夫」と自己判断せず、少しでも不安がある場合や、金属がこすれるような音・振動を伴う場合は、無理に自分で作業せず整備工場に相談することを強くおすすめします。パッド交換自体の部品代・工賃は決して高額ではないことが多く、早めの交換がローターなど他の部品への負担軽減にもつながります。
まとめ
ブレーキの異音は、雨上がりの一時的なものから、パッドの摩耗、そして放置すると危険な金属接触まで、原因によって緊急度が大きく異なります。「キーキー」という高い音は交換のサインとして、「ゴーッ」という重い金属音はすぐの点検が必要なサインとして、日頃から音の変化に注意しておくとよいでしょう。
症状を整理してから相談したい場合や、緊急度の目安を知りたい場合は、AI診断で症状を伝えていただくと、考えられる原因と緊急度の整理にお使いいただけます。
旧車のブレーキパッドは、現行のパッド材質に交換されている個体もあり、素材の違いで異音の音質が変わることがあります。交換履歴が不明な場合、パッドの材質も含めて確認すると原因を特定しやすくなります。





